部品メーカーが押さえるべき2020年のCADダウンロードのトレンドとは?

貴社の最終利益に影響を及ぼすトレンドを押さえましょう。

製造業のマーケティング担当者や部品メーカーは2020年のCADダウンロードのトレンドについて何を押さえておくべきでしょうか?

過去10年間は言うまでもなく、この1年間にも大きな変化がありました。「CADトレンド」についての報告書を見ると、仮想現実(VR)、機械学習、人工知能(AI)といった流行語が必ずと言っていいほど出てきますが、貴社の2020年の日々の業務や収益目標にどの程度関連するでしょうか?

本記事では、貴社の日常業務や最終利益に影響を及ぼしうる、3D CADを巡る5つのトレンドについて見ていきましょう。

1.3DモデリングはNo.1のCADトレンド

昨年、英Business Advantage社は「Worldwide CAD Trends 2018/19」レポートを公開し、エンジニアや製造業のマーケティング担当者が知っておくべき現在と今後のCADを巡るトレンドについて掘り下げました。レポートでは、600人以上のCADユーザーや製造業の意志決定者を対象に、16のCAD関連トピックについて重要性の認識、現在の利用状況、今後5年間の利用可能性についてアンケート調査を行った結果をまとめています。

依然として、3Dモデリングが認知度、現在の使用状況、重要性において1位にランクされています。回答者の約81%が3Dモデリングを製造業のトレンドとして認識しており、69%が業務で使用していると回答しています。

3Dモデリングと他の15のCADトレンドを比較した以下の図をご覧ください。

画像引用元:Business Advantage, Worldwide CAD Trends 2018/19 Survey Results

仮想現実(virtual reality)や機械学習(machine learning)など話題性のあるトレンドの出現にもかかわらず、市場では依然として3Dモデリング(3D modeling)と2D製図(2D drafting)に強い重点が置かれているのが調査結果からわかります。実際、前者のような新しいトレンドの使用率は他のCADトレンドに比べて低くなっています。

2014年から2017年に比較して特に使用率が伸びたCADトレンドは以下になります。

  1. コラボラティブデザイン(Collaborative Design) +12%
  2. 3Dプリンティング(3D Printing) +6%
  3. ジェネレーティブデザイン(Generative Design) +8% ※2018-19年に登場
  4. クラウドベースのCAD(Cloud Based CAD) +4%

レポートでは3Dモデリングが今後5年間以上にわたってトップのトレンドを維持すると予測しています。一方で、ユーザーにとって現在最も重要なトレンドは市場では飽和に達しつつあり、リーチを更に拡大する余地はほとんどないとも指摘しています。つまり、現在ほとんど使用されていないトレンドこそ、新しいテクノロジーに影響を与える可能性が最も高くなります。

2.高品質な製品データを素早く選定してネイティブCADでダウンロード

2000年代初頭に部品メーカーがエンジニアに3D CADのダウンロードを提供し始めて以来、最重要のトレンドは明確で、「エンジニアや建築設計者の仕事を簡単にすること」でした。

2020年になっても、デジタルカスタマーエクスペリエンスは引き続き部品メーカーにとって最重要かつ最前線です。つまり、STEPファイルを提供するだけでは十分ではないのです。

エンジニアは部品メーカーのWebサイトで高品質な製品データと製品への簡単なアクセスを見つけることを期待しています。STEPファイルはエンジニアがCADシステムで製品モデルとして使用できますが、忠実度の低いファイルです。これはエンジニアにとってコストになります。STEPファイルでは、設計者が製品のダウンロードデータに期待しているパラメータ、設計意図及びその他の重要なデータをネイティブ変換できません。

2020年の現在、部品メーカーは顧客が希望するCADフォーマットのCADモデルをダウンロード提供する必要があります。これによって顧客は必要な製品データを入手することができ、かつ部品メーカーのメタデータが保持されているのでダウンロードが最終的な部品購入に繋がります。

デジタルカスタマーエクスペリエンスに合わせて、部品メーカーはCADダウンロードを見つけやすくし、エンジニアの要件にマッチさせる必要があります。今日、エンジニアは複雑な選定が可能な製品を即座に選定できることを求めています。

こうして、複数の部品メーカーがデジタルカスタマーエクスペリエンスを中心としたWebサイトのリニューアルを実施することになりました。当社のクライアントの多くも既にこのプロセスを通っており、2020年にはそうした流れが一層増えると見込まれます。

適切なソフトウェアを使用することで、部品メーカーはWebサイトから自社サイトでの素早い部品選定とダウンロードを提供できます。オンラインのフィルタリングシステム、デジタルカタログ、オンラインコンフィグレーターといった形での提供が考えられ、こうした技術が次のトレンドに繋がっていきます。

3.3D製品カタログの採用は「レイトマジョリティ」の段階へ

顧客の進化するニーズと期待を理解する部品メーカーが増加するにつれて、信頼できるCAD配信メカニズムとして3D製品カタログを採用するメーカーが増加します。

3D製品カタログは、エンジニアが必要とするデジタルCADモデルの提供を通じてエンジニアが期待するデジタルカスタマーエクスペリエンスを提供します。こうした技術により、部品メーカーはネイティブフォーマットでのCADの素早いダウンロード、オンザフライの部品選定、ダウンロード前の3Dビジュアル化、製品の技術データシートを提供することができます。

こうしたタイプのCAD配信ソリューションは2000年代初頭に登場し、部品メーカーの間で人気を高めてきました。製品カタログのリーディングプロバイダーとしてCADENASは過去20年にわたり、様々な業界の部品メーカーがこのテクノロジーをどのように採用してきたかを直に見てきました。

一部の業界が他に先駆けてこの技術を採用してきましたが、製造業全体としては現在レイトマジョリティ(後期追随層)の段階にいます。

3Dカタログや同等のソリューションを持っていない部品メーカーはラガード(遅滞層)に入るリスクがあり、自社の製品販売をデジタルに精通した競合他社に奪われるかもしれません。

4.BIMファイルの使用で建築家に売り込む機会が増加

Business Advantage社のレポートによると、BIM(Building Information ModellingまたはBuilding Information Materials)は優れた成長可能性を備えた主要なトレンドです。半数近い回答者が、「BIMを現在使用している」もしくは「3~5年以内の使用を検討している」と回答しています。

建築家に特に使用されているBIMフォーマットは以下になります。

  1. Autodesk Revit (57%)
  2. AutoCAD Architecture (33%)
  3. Navisworks (25%)

これは部品メーカーにとって何を意味するでしょうか? エンジニアリングと建築の両方向けに製品を製造している業界にとっては、BIMファイルをネイティブフォーマットのダウンロードで提供することは競争上の大きな優位性となります。

建築家はBIMファイルを好んで用いており、建築会社は製品情報の基準としてBIMファイルを探しています。従って、部品メーカーにとって建築家と繋がりを持つ最良の方法は自社のWebサイトを利用してBIMファイルを提供することです。

アメリカ建築家協会(AIA)の調査によると、建築家の85%がメーカーのWebサイトにアクセスして製品情報を見つけ、製品のトレンドを掴んでいます。

建築家によれば、仕様書に記載する部材について、部品メーカー(及びそのWebサイト)が重要な影響力を持っています。更に、部品メーカーのWebサイトは建築家が新しい建材製品の調査のために訪れる第一の場所です。従って、部品メーカーが製品に関する最も役立つ情報であるBIMファイルを提供するなら自社サイトこそ最適な場所です。

CADENASは部品メーカーが自社WebサイトでネイティブフォーマットのBIMダウンロードを提供するのを支援しますが、これを推奨するのは当社だけではありません。建築業界向けマーケティングの専門家であるZack Williams氏の記事からの引用をご覧ください。

建築家の仕事をもっと簡単にしたいと思うなら(そうすべきです!)、ダウンロード可能なデジタルモデルをWebサイトで提供しましょう。

それは、ファイルを提供することによって建築家がAutoCAD、Revit、Sketchupなど、製品の設計に使用しているソフトウェアに貴社製品を素早く配置できるようにすることです。

これは絶対に必要なことです。

もっと言えば、これからはBIM、とりわけRevitへの対応が必須になると考えます。全国の建築会社はBIMの3D機能を標準と見なし始めています。そして、ますます多くの建築家(とりわけハイエンドのブランド)がこうしたテクノロジー(とりわけハイエンドのブランドほど)を期待するようになりました。もし3Dモデルを提供できないなら、貴社は競争から脱落するかもしれません。

3Dモデルは最新のテクノロジーだから有用なだけではありません。2Dの製図からはわからないプロジェクトの予期しない問題について建築家の注意を促します。

5.3Dモデルをダウンロードするユーザーはかつてないほどに増加

3Dモデルを定期的にダウンロードするユーザーの数は大幅に増加しています。

Business Advantage社のレポートによると回答者の4分の1近くが3Dモデルを月に10回以上ダウンロードしています。また、57%が少なくとも月1回はダウンロードすると答えています。

Business Advantage社は、CADファイルのダウンロード頻度が増加していることを米国製造業全体のユーザーの傾向とみています。3D CAD/BIM配信をサポートするテクノロジーを採用する部品メーカーが増えるほど、3Dモデルのダウンロード数は増え続けます。

昨年1年間、CADENASのプラットフォームからのCADダウンロード数は大幅に増加し、4億500万回という記録的な数字に達しました。

以下のグラフで年間ダウンロード数の増加ペースをご覧ください。

2019年のダウンロード数は2018年から35%以上増加し、ダウンロード数の上昇傾向が続いています。2019年10月には月間ダウンロード数3900万回という記録を達成しました。

なぜこうしたダウンロードが部品メーカーにとって重要なのでしょうか? マーケティングエンジニアにして製造業マーケティングの専門家であるAchinta Mitra氏の言葉を見てみましょう。

ダウンロード可能なCADファイルと電子カタログソリューションの2つは、私が見てきた中ではエンジニアと繋がりを持つ上でおそらく最も効果的なセールスイネーブラーです。(Mitra氏)

ダウンロードCADファイルによって部品メーカーはエンジニアのアプリケーションの中に製品を送り込むことができます。

CADファイルをダウンロードすることにより、メーカーはエンジニアのアプリケーションに合わせて設計することができます。使用部品の「特定者」であるエンジニアが部品メーカーのWebサイトからCADファイルをダウンロードすると、メーカーの情報はダウンロードファイルの中に組み込まれたままになります。

こうした「特定者」が貴社の部品を設計に組み込まない限り、貴社が見積依頼を受けるのは難しいでしょう。購買部門の誰かから発注を受けることはあるかもしれませんが、「特定者」が部品を指定しなければそういうこともなかなか起こりません」(Mitra氏)

まとめ

これからの10年では、業界のトレンドに先んじることが部品メーカーや製造業のマーケティング担当者にとってますます重要になります。

再確認のため、製造業のマーケティング担当者が抑えておくべき5つのトレンドを以下に示します。

  1. 3DモデリングはNo.1のCADトレンド
  2. 高品質な製品データを素早く選定してネイティブCADでダウンロード
  3. 3D製品カタログの採用は「レイトマジョリティ」の段階へ
  4. BIMファイルの使用で建築家に売り込む機会が増加
  5. 3Dモデルをダウンロードするユーザーはかつてないほどに増加

Webサイトから3D CAD/BIMファイルを顧客に提供して、製品の売上を伸ばす方法については以下の資料をご覧ください。より詳細な情報をご希望の場合はお気軽にお問い合わせください。



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